2010年01月18日

犬のパン屋の、その続き




土曜の夜、私は突如として謎の腰痛に見舞われ、七転八倒した。

「これは、腸ねん転か?胆石か?」と腰を押えつつ思ったが、どうも様子が違う。

「それでは、盲腸か?ヘルニアか?」と考えたが、それも違うような気がする。

とにかく、右腰のある一点だけが、異常に痛いのだ。

熱を計ると、38度近くある。平熱が低い方なので、これはかなりしんどい。

「う~う~う~」

と悶える私を見て、夫は初め、あきれていた。

そりゃそうだ。少し前までゴキゲンで湯豆腐なんかを食べ、ゴクゴクと梅チューハイなぞを呑んでいたのに、その5分後には「腰がっ腰がっ」と騒いでいるのである。

「これは、俺にマッサージをさせ、揉み医者代を浮かせるための、策略だな」とでも思ったのだろうか。どうも、とり合ってくれない。

「風呂に入れ、早く寝ろ」

彼はそう言って、私を風呂場へ押しやった。

しかし、事態はさらにひどくなり、風呂から上がった後の私はほぼ死人状態で、腰をかがめたばーさんのような姿勢で、這いつくばって2階の寝室へとなだれ込んだ。

ところが、その後痛みはさらに激化していき、とうとう私は唸り声を上げ始めた。

大げさなんかではない。本当に唸り声を上げたのだ。

慌てて2階にやってきた夫はたまりかね、「薬を買いに行こうか」と言ってくれたが、生憎時間は22時を回ろうとしている。

仕方がないので、常備してあった風邪薬をひとまず飲む事にした。

風邪薬にも、確か鎮痛効果があるはずだという判断だったが、私の唸り声に恐れおののいた夫は、それでも一応近所のドラッグストアまで脱兎のごとく駆けて行ってくれた。しかし残念ながら、やはり店は閉まっていたようで、寒さのためボロキレのような姿で帰って来た。

ボロキレと化した夫が戻ってきた頃、私の痛みは幸運にも風邪薬で緩和し、その後は泥のような睡眠をむさぼって、翌日、平熱に下がった体で朝を迎えた。

結局、何が原因だったのか全くわからない。

ただひとつ考えられるのは、先週から私は、「犬のパン屋」のことばかりを考え、犬がこぐ自転車を眺めながら、気持ちは彼と同時に自転車を走らせていた。何回も何十回も何百回も。

きっと、これが原因に違いない。

私の腰は、自転車の乗りすぎによる、腰痛だ。それしか、考えられない。(ほんとか?)

そして今日、私は表紙を仕上げ、着々と友へ送る準備を続けている。

それにしても気の毒なのは、小雪舞う夜中に薬を買いに外へ飛び出した夫である。

きっと彼は今頃後悔しているだろう、「気が狂ったヤツと結婚してしまった」と。

結婚式で、私の兄が言った台詞が本当だったと、現在彼はヒシヒシと実感しているだろうと考え、本当にすまないことをしたと思っている。

しかし、一方で。

間もなく犬のパン屋は、無事、開業できるだろう。


この記事へのトラックバックURL

http://aream2.buzzlog.jp/t140702
この記事へのコメント
379さんへ
突然の腰痛、大変でしたね。
おそらく、右の腎結石のせん痛発作と思います。
腎臓に有った結石(大きさは数mm)が尿管の方に落ちて、尿の流れを栓をした形で、腎臓に尿が停滞し、腎う内の圧が高まり、痛みを感じるものです。腹痛の中でも、胆石発作とともに痛いもののトップクラスのものです。熱が出たのも尿の停滞によるものです。おそらく・・・。
泌尿器科へ行って、尿検査、腹部レントゲンや腹部エコーを撮って貰ったほうがいいかな。
Posted by kムラ at 2010年01月19日 06:34
Kムラさん、こんにちは。

えっ??そんな大事なのでしょうか???(涙)

ここへは恥ずかしくて書けませんが、ちょっと
だけ思い当たるふしがあるのですが、いかが
でしょうか。(って、書かずに何もわかりません
よね・・・)

病院へは、お見舞いと出産、人間ドッグ以外では
もう二度と行きたくないと思っていますが、でも
何事も早期発見が完治への道ですから、侮らずに
様子をみて、扉をたたくようにします~~~~~

↑「~」がやたら長いのが、しぶしぶ度を表して
 います。(笑)
Posted by ミナックミナック at 2010年01月19日 12:05
腎結石、痛いですね。。。脂汗がにじみ、痛みに耐えるのに、足の指先が自然にきゅっと丸まってしまう。痛みのあまり、吐くものがなくなっても、吐いてしまう。出産の経験はありませんが、それに匹敵する痛みと言われます。それ自体は痛い割には生死を左右することは少ないですが、ほっておくと、色々な病気の種になります。自然には治らず、体の奥で静かに進行する病に対して、「気づいてくれ」という体のサインです。。。。とは、私の主治医の話。
がんを含め、成人病デパートで7種の薬を死ぬまで離せない私としては、重症化する前の体のシグナル、悲鳴として捉えて、早めに健診を受けられることを、お勧めします。
Posted by Starsky at 2010年01月21日 07:17
Starskyさん・・・

怖いっ 怖いっ

もう私の体、ボロボロですね・・・

でも、私知っているんです。

結構病気したり、手術したりする人の
方が長生きするって。

全く病気知らず病院知らずの人で突然死
の方、結構何人も知っています。

きっと、病気のシグナルを感知するセンサーが
敏感で優秀なのだ・・・と、何でも前向きな
私はそう信じています。(涙)

・・・

病院、お見舞い予定があるし、ついでに
行こうかな。

しぶしぶ~~~
Posted by ミナックミナック at 2010年01月21日 08:35
上の画像に書かれている文字を入力して下さい